詩篇 51編1〜14節

「わたしは罪を犯しました」。そのことをはっきりと分かっている者が、その罪を赦していただきたいと神に祈っています。この祈りを遠い昔の詩人の祈りと聞くか、我が事として聞くかは、私たちが自分の罪をどのように受け止めるかにかかっています。「神よ、わたしを憐れんでください」で始まる祈り、これが罪を告白する根拠です。祈りは、単に人間の自責の念という思いでも、反省と後悔で終わるものでもありません。それは自分を遙かに超えた神を見あげ、その憐みに自らを委ねるところにあります。「救いを求める個人の祈り」と言えます。悩みの中にある人のためのものです。具体的に個々に悩みを持つ私たちが、どのように神に祈っていくかが示されています。(*罪は人に対してのそれでなく神に対する罪です)

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