ルカによる福音書 10章30〜37節

物語は、傷ついて道端に倒れているユダヤ人旅人を巡って三者の関わりが語られる。一人は日頃から神の愛を説き神殿に仕える祭司。彼は旅人を見ても向こう側を通って行く。二人目も神殿に仕えるレビ人。彼も見て見ぬふりして通り過ぎる。三人目はいつもユダヤ人とは憎み合っているサマリア人。当然通り過ぎて行ったか。いや、彼は旅人に近づき、傷の手当てをし、ロバに乗せ戻って宿屋の主人に介抱を頼む。何の見返りもなく自分の金と時間と薬を使って。この物語にイエスは、「誰がこの旅人の隣人になったか」と尋ねられる。「わたしの隣人は誰か」ではなく、「わたしは誰の隣人になれるか」と。この十字架のイエスこそ全ての人の隣人。この真の隣人イエス・キリストに出合うことで私たちもまた「隣り人になれる」のです。

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