ヨハネによる福音書 12章12〜19節

今日は「しゅろの主日」と呼ばれる日曜日。教会はこの一週を「受難週」と呼びます。イエスがロバの子に乗ってエルサレムに入城される。それを人々がしゅろの枝を打ち振り、歓呼の声で迎える。「我らの王、救国の王」との期待を持って熱狂的に叫び続けます。しかしその期待するイエスは、力強い軍馬ではなく、最もひ弱な[ロバの子]に乗っての入城です。大きな勘違いが始まっています。まもなく人々は、自分たちが期待していた強い王と、ロバの子に乗る王の実際の姿に驚き失望します。こうして人々の期待感はぐんぐん下がっていき、遂には「十字架に付けろ」の叫びに変わります。一方、神の御子イエスが人類のために十字架に死ぬという神のご計画は、どんどん進められていく。それが受難週の一日一日です。

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