ローマの信徒への手紙 5章1〜11節

御言葉は「和解」を語ります。多くは、人と人との関係を示す言葉です。その特徴は、お互いの権益を譲り、ぎくしゃくしていた関係を融和すること。しかしこの世界は、相手には可能な限りの譲歩を求め、自分の権益は最大限守る偽りの和解がまかり通っています。しかし聖書が告げる「和解」は、一方的な神の愛です。昂然と神に向けられた罪、反逆の精神を持つ人間に対して示される神の和解です。このように聖書が語る和解は、弱い者、不信心な者、罪人のため、私たちのために神の愛が示されることによって成立する、まさに神の業です。では私たちがその和解の恵みを受けるに何をすればよいか。何もしなくてよい。ただ神の御子、十字架のイエス・キリストを信じること。「このキリストを通して和解させていただいたからです」。

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